香港中文大学で出会った『中共重要歴史文献資料彙編』の資料集について、やや覚え書きみたいなことを書いておく。
知る人ぞ知るみたいな感じで、僕は噂だけは聞いていたのだが、現物を見るのは初めてだった。香港中文大学には、書庫をみると200〜300冊程度はあっただろうか、書架の一部を占領していた。大きくは、資料集と統計に分かれていた。
内戦期、中華人民共和国成立期、そして反右派闘争から文化大革命といった大きなテーマから何でこれがと思うようなものもあった。貴重なものもあるが、なんというか玉と石がある感じがした。 個人的に興味を惹いたのは例えば、以下のタイトルのものなど。
中国共产党吉林省委员会重要文件汇编(第一册)1945-1949 / 吉林省档案馆. —[不详]:[不详],
中共中央华北局重要文件汇编(第一卷)上 / 中共中央华北局办公厅编. —[不详]:[不详],
あと、表紙を見ると、中文出版物服務中心なるアメリカ・ロサンゼルスにある所が編集したものであることが分かる。
友人から、アメリカUCLAに行くと全部あるとの話を聞き、また、慶應義塾大学の高橋伸夫先生の以下の論文でも使われており、俄然、調べようと興味がわいてきた。高橋伸夫先生はどうもUCLAで見つけてきた資料の模様である。
ロサンゼルスでステーキを食べつつ資料調査をしたいのはやまやまであるが、やはり、まず、日本国内でどこが所在しているかと思い、検索すると東洋文庫と東京大学に所蔵されている模様であり、早速、まずは行きやすい東洋文庫にアクセスしたところ、香港中文大学では見なかった興味深い資料があった。
また、別の友人に聞いたところ、獨協大学にもこの資料が沢山あるとの話を聞いた。
昨日、獨協大学の図書館のHPで検索をかけたところ、この資料集のシリーズがたくさんあった。
これはすごい。こんど、獨協大学にいってみようかと思いました。