多余的話

大沢武彦のブログです。

ペイヴメントとレッド・ホット・チリ・ペッパーズのライブを見た!

今年初めてのライブということで、先週、立て続けに、ペイヴメントレッド・ホット・チリ・ペッパーズのライブを見た。どちらも、ベテランバンドらしく貫禄すら漂っている素晴らしいライブを見せてくれて、思ったところなどをつらつらと記しておきたい。

 

全く関係のなさそうなこの二つのバンド、僕にとっては、あの第一回目のフジロックでいずれも繋がっているのであった。

www.fujirockfestival.com

 

第一回目のフジロック、これについて語り出すととにかく長いのであるが、それはともかくとして、何しろ初めてレッド・ホット・チリ・ペッパーズのライブをみたのが、この時であった。しかし、その時のライブは、もう台風が凄すぎて、何が何だかあまり覚えていないというのが率直なところである。事実として、確か4曲だけやって、楽器壊して終わりという、何とも凄まじいものであった。あの時は、ヴォーカルのアンソニーは骨折してて、ギターは今となっては貴重なデイブ・ナヴァロ期であったが、演奏が良かったのか悪かったのかさえ全く覚えていないのであった。

 

そして、その時、遭難しかけて、とある場所に避難して、隣の人と音楽の話をしていたところ、ペイヴメントという耳慣れないバンドをとにかくお薦めされたのが、始まりであった。

 

その後、ペイヴメントはすぐにファンになり、ひょっとするとレッチリよりも好きなバンドになっていった。ペイヴメントのライブに行ったのは、2010年新木場のいまはなきSTUDIO COASTであった。1990年代、ローファイという潮流の筆頭にあったバンドであるが長い休息期間の後の再結成ということもあって、率直に言うと大丈夫なのか、いい加減なライブをみせられるんじゃないかと言う不安は無くはなかった。

 

しかし、予想に全く反してペイヴメントのライブは、そんな不安を吹き飛ばすほどの完成度の高い素晴らしいライブで、逆に完成度が高すぎて違和感を持つほど素晴らしかったという奇妙な体験でもあった。

 

レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、フジロックの後は何となく興味が薄れていたが、2016年のフジロックを見ていた。この時、確か機材トラブルかなんかあったと思うが、とにかくギターの音も小さいし、アンソニーは何だかきれているし、ある程度満足はしたが何だかちぐはぐな印象を持ったのも事実であった。その後、2019年のサマソニレッド・ホット・チリ・ペッパーズを見て、このバンドは凄いなぁとやっと気づくのであった。

 

そして、先週のペイヴメントのライブである。この時の第一印象は、みんなおっさんになったなぁと思いつつ、やっぱり完成度の高いアンサンブルが本当に素晴らしかった。

 

 

みんな一斉に、じゃーん、とならすありがちなフレーズでも、そこら辺のバンドと全然、違うのである。その完成度を土台にして各メンバーも、いきいきと弾けるようなパフォーマンスが本当に素晴らしかった。ちなみに写真の右端は、一緒に行った友人がもらったセットリスト。大変に羨ましい。非常に良かった。そして、昔の友人の活躍を見るようなそんな爽やかな感じさえもあった。

 

そして、日曜日には、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、東京ドーム公演であった。自分にとって、ギタリストがジョン・フルシアンテになっての初めてのライブであった。前回のサマソニが良く、しかも最近の二枚のアルバムもなかなか充実しており、期待のハードルが上がってのライブであった。

ライブが始まると、冒頭のCan't Stop からしてもう凄まじいベース・ギター・ドラム・ボーカルであった。その後、いっぺんにアンコールのUnder The BridgeとGive it awayまでもってくるような、そんなライブであった。

とにかく、ベース・ギター・ドラム・ボーカルの全てが、これが世界最高のプレイヤーであるということを、まざまざと見せつけるというか聞きつけるとでも言いたくなるようなライブであった。そして、これが世界最高のバンドでもあることを示すライブでもあった。長々書いたが、全部で四回見たレッド・ホット・チリ・ペッパーズの中でも、最高のライブであった。