多余的話

大澤武彦のブログです。

読了、武井彩佳『ホロコースト後の機能不全 ドイツ、イスラエル、犠牲と加害の関係』(角川新書)2026年

現在、ヨーロッパや中東で起こっていることを、ドイツの戦後史を中心に叙述することで、そのもつれきった捻れきった糸目を何とかしてほどいて理解しようとする大変に貴重な試みであった。ヨーロッパや中東情勢に疎い自分としては、大変に蒙を啓かれた書であった。

門外漢ではありますが、現在のヨーロッパや中東を理解するには不可欠な本だと思います。お薦め。

 

 

 

「終章」の冒頭にて本書全体の意図を次のように要約している。

「本書は、ホロコースト後の世界の再構築が内包した瑕疵が、現在の諸問題とどのように連鎖しているのかを、主にドイツとイスラエルの関係から明らかにしようとした。過去が依然として現在のドイツとイスラエル、また日本社会の性格を定め、その方向性を規定し、それゆえに私たちの問題であり続けているという事実を明らかにすることで、現代を理解するための一つの視点を提示しようと試みた。」と。

やや固いなとの印象も持ちつつ、しかし、分からないことは分からないままで、できる限りそのままで理解をするという著者の大変に誠実な姿勢が素晴らしく感じた。

 

そして、上述の意図を達成するために、本書は五つのパートに分けて、戦後ドイツ・イスラエル史を振り返っていく。

 

第一章は国籍、第二章は裁き、第三章は国際法、第四章は償い、終章、という構成になっている。

 

いずれの章もドイツやヨーロッパ、そして引いては日本の戦後史を語る上で重要な指摘が各所にちりばめられている。

 

例えば、国籍とは何かという問題では、「国籍とは国家の理念や国民の歴史の具現化でもある」と喝破する。例えば、イスラエルの「国民」や「領土」とは何かを少しでも深く考えてみれば、自ずとその歴史や成り立ちを考えねばならぬし、当然、日本も同様であろう。そして、無国籍や多重国籍とは何かについても考えさせる豊富な事例を提示している。

 

また、ドイツと日本の戦後の裁きの対比についても、日本人にとっては、加害者集団は社会から安全に切り離されたてきた。だから私たちは東京裁判の数人の被告以外に、加害者というものを具体的にイメージできないとした上で、戦後ドイツと異なり、個人の責任を問わなくてよかったからこそ、過去は具体性を欠き、安心して平和と安定を祈念することができたとの指摘は大変に重い。

 

さらに言えば、騒がしいヘイトスピーチやレイシズムの問題なども重要な指摘がちりばめられており、少なくとも、その解決はそう簡単では無いと言うことは重く考えさせられた。

 

固い本ですが、お薦めです。

読了、ユン・チアン『翔べ、ワイルドスワン』(土屋京子訳、光文社)、2026年

はじめに

実は、先に台湾で出版されているのをニュースか何かで見て、その後、たぶん日本語訳が出るだろうなと思っていて、やっぱり出版されたので、買ってすぐに読んだ。

 

本人による台湾版はこちら。 

 

 

 

日本語版の表紙は英語版を踏襲したものであるが、台湾版の方が良い表紙だなと個人的に思った。8月に台湾に行った際に書店で平積みにされていた同書を購入し、その後、日本語版が出版され我が家に届いたということになる。

 

同書は、1990年代に出版され、ベストセラーとなったユン・チアンの『ワイルドスワン』の後日譚である。1976年に毛沢東が死んで文化大革命が終わった後、中国全土で実施された海外留学生の選抜試験に合格し、1978年にイギリスへと旅だったところから、現在の著者をめぐる状況と中国のあり方を描いている。

 

1.本書の内容

簡単に粗筋を書くと次のとおりである。本書はまず簡単ではあるが、『ワイルド・スワン』のダイジェストのような内容が書かれている。いささか既視感があったが、これがあることで、『ワイルド・スワン』が未読な読者でも、本書の内容を理解できるように手助けしている。

 本書が興味深くなるのは、彼女のイギリス留学が始まり、中国人留学生を厳しく監督しようとする中国大使館の監視の目をすり抜けながらイギリス社会を理解し、溶け込もうとする日々を描いているところからである。かなり特殊な事例ではあるが、改革開放後の中国社会と、そこから解き放たれた彼女のありようと心情が生き生きと描かれており、興味深い。

その後、ジョン・ハリデイと出会い、母親から自分のルーツにまつわる話を聞いたことをきっかけとして、『ワイルド・スワン』を執筆し、それがベストセラーとなる。その喜びと悲しみ、そして、『マオ』を書くため10年にわたる取材や執筆の日々も描いている。これについては、いささか引っかかる点も無いわけではないが、興味深く読んだ。

さらに、それと並行する形での中国社会の変貌や国家安全部などからの干渉も克明に描いていて、現代中国の有り様を考える上でも貴重な事例を提示していると思う。

2.興味深い点といささか引っかかったところ

まず、この文章を書いている自分の立場を説明しておこう。このブログを長く読んでいるという奇特な方には説明は不要であるかもしれないが、私は中国の近現代史を本格的に勉強した頃、『ワイルド・スワン』を読んで大変に感銘を受けたものの、彼女がその後に書いた毛沢東伝『マオ-誰も知らなかった毛沢東』には大変に否定的な人間である。それについての発表や原稿も多く書いた。お時間がある方は過去のエントリー等をご参照いただけると幸甚である。

 

例えばこちら。

takeosa75.hatenablog.com

 

それが故に、彼女の書くものについては、何というか大変に複雑な感慨を勝手に抱いていた。とは言え、いくつかの部分に引っかかりは感じるものの、本書はかなり面白く読んだ。それはまず偽らざる感想である。

まず、イギリス留学で、彼女がいろいろなところでカルチャーショックを受けたり、大使館からの干渉をすり抜けながら、何とか博士論文を書いているところなど、かなり興味深く読んだ。

そして、自身にとっても一番興味をもったのは、『マオ』を執筆するにあたって、沢山の要人や重要人物にインタビューを行っており、そのエピソードなども大変に面白かった。

大変に興味深いことに、これらはテープレコーダー付きでの証言としてなされ、全ての録音テープと文字起こしとメモは、現在安全なところに保管され、関係者の誰にも不利益が起こる心配がなくなった時点で公開される日々を待っているとあった(日本語版325頁)。将来はイギリスの大学かどこかにでも寄贈されるのかななどと思ってしまった。

加えて、やや驚いたのは、彼女は日本共産党の宮本顕治にもインタビューを行っており、その後、日本共産党は彼女たちに貴重な資料を収蔵している文書館を公開してくれたとある部分などである(日本語版301頁)。日本共産党のアーカイブかぁ。代々木にあるのかしらとも思った(特別な方しかみられないのだろうか)。

とは言え、いくつかのエピソードについては、上の文章で批判しているので、面白いのと違和感の入り交じった不思議な読書体験ではあった。

また、これは評価を保留したいところであるが、このブログでも何度か取り上げた中国共産党の改革派の幹部で、日記を残した李鋭も何度も出てくる。彼は彼女の書いた『マオ』について高い評価をしたというくだりなども書かれている(日本語版341頁)。

3.その他(マニアな方に)

①写真について

扉に写真があるのだが、英語版を踏襲した日本語版と台湾版は異なる写真が収録されている。

台湾版には、ダライ・ラマや蒋経国、海部俊樹、宮本顕治の写真が収録されている。これはなぜか日本語版と英語版にはない。

権利等々の関係なのだろうか。不思議な感じである。

 

②翻訳について

英語から翻訳しているためか、固有名詞に違和感をもった。

大変に興味深いエピソードであるが、中国共産党は結党以来、ボスであるクレムリンに大量の文書を提出する義務があり自分たちの手元には何も残していなかったというエピソードの後、1953年のスターリンの死後、ニキータ・フルシチョフが友好のしるしとして文書の大半を中国に返還した、とある。その時の文書が「北京中央文書館」にある超秘密文書の基礎となっていると(日本語版260頁)。中国語版も確認すると、やはり「中央档案館」であった。もしこのようなことがあったとすれば、やはり「中央档案館」であろう(自分はそういうエピソードは確認できてないが)。

加えて、『小紅書』(日本語版278頁)とあったが、やはり『毛沢東語録』の方が分かりやすいとは思った。台湾版もそのように訳されていた(台湾版218頁)。

さらに、「歴史的ニヒリスト」は「歴史虚無主義」等の用語の方が良いような気もするが、これはやや細かすぎか(日本語版390頁)。

③2018年5月1日の習近平の決定(こちらはメモ)

日本語版では、「英雄および烈士の名誉ならびに名声に対するあらゆる侮辱や中傷」は投獄に値すると決めたとある(日本語版392頁)。これは今調べたが、「侵害英雄烈士名誉、荣誉罪」というのができたことですね。不勉強を告白すると知らなかったのですが、興味深い流れですね。「英雄烈士保護法」とかも勉強しないといけないということですね

http://society.people.com.cn/n1/2021/0403/c1008-32069192.html

 

おわりに

いろいろな評価はやはりあるとは思うが、何だかんだでいろいろと学ぶところもあるし、何よりもメモアールとして大変に面白かった。現時点では、複雑な心境でお薦めする次第である。

 

 

 

【備忘】何度目かの中央档案館のお話し

見逃していた記事。

中国共産党105周年記念で、中央档案館の資料がさらに公開されたとのこと。

 

○中央档案馆向社会集中开放一批馆藏档案

https://www.saac.gov.cn/daj/yaow/202607/a2fc245068cc47a1acd615afa62004a5.shtml

 

『人民日報』の2026年7月2日版にも記事が。

 

○中央档案馆向社会集中开放4.4万余件馆藏档案

《人民日报》(2026年07月02日 第 07 版)

paper.people.com.cn

 

昨日、WeChatを見ていたら、実際に利用された方の記事を発見しました。

なんと電話予約をすれば、パソコンを通じて中央档案館の資料が閲覧できる模様です。

コピーは20頁まで。ちなみに、2階の食堂の味は悪くないそうです。紹介状は要らないみたいだが、外国人もそうなのかなぁ。取りあえず、備忘録としてメモ。

 

观感 | 中央档案馆查档记

https://mp.weixin.qq.com/s/pgRPbQmRFrpR2HV2xm7-tw

 

 

サマーソニック2026に行ってきた

フジロックについては割とどんな出演者でも、行きたくなるのだが、サマソニについては、やはり出演者によって行く日が決まってくる。今年はなかなか個人的にツボにはいる出演者だったので、8月14日と15日の二日行くこととした。

  • 第一日目(8月14日)

ゆるゆると起きて、会場のある海浜幕張の駅に着くと、すでに多くの人がやってきた。

フジロックは越後湯沢に着くとある種の非日常感があるのだが、海浜幕張は、何となく日常の延長という気分が良くも悪くもある

サマソニ2026入場

会場の人は思ったよりもある。フジロック以上か。メッセの中の食堂エリアにくると、非日常感が出てきてテンションが少し上がる。麻辣魯肉飯という考えてみると矛盾した味が一緒になったものを食して、ビールで乾杯。

まずは、実は去年末の紅白で見て、ちょっと気になったアイナ・ジ・エンドを見に行く。昼の12時過ぎだったと思うが、けっこう人がいて驚く。ステージングは良くも悪くもフジロックにはない、J-popないでたち。ただ、ハスキーな歌声がなかなか聞かせる。

 

しばし見たいアーティストがいなかったので、グッズを買いにいく。ウィーザーの来日公演のポスターがでかでかとある。グッズ売り場はまずまずの混み具合であった。

グッズ売り場

次は、コーチェラの配信を見て気になっていたHOLLY HUMBERSTONEを見に来た。これは、アイナ・ジ・エンドよりも小さいステージであったが、何というか可愛さと声の存在感がある非情に良質なポップミュージックであった。結構良かったなぁ。今度、ちゃんとアルバムを聴いてみようかな。

 

HOLLY HUMBERSTONEのステージ

次は、雨上がりの会場外にでてマリンスタジアムにやってきてBUMP OF CHICKENを見に行く。ヴォーカルの藤原君の声が素晴らしい。ちなみに、演奏している後ろには、今歌っている歌詞がでるのだが、これは日本のバンドでは流行っているのかなぁなどとも思った。藤原君のマッドハニーのバンドTシャツが格好良かった。マッドハニーというところになかなかセンスを感じる。

 

マリンスタジアムとBUMP OF CHICKEN

夕食をとって、本日の一番の目当てストロークスを見る。ストロークスは事前に、ライブの出来はヴォーカルのジュリアンの機嫌と調子によって決まると評判を聞いていた。そのとおりで、今回はジュリアンの機嫌と調子が良かったのか、大変に素晴らしいライブであった。何か機嫌が凄く良かったのか、日本語で「日本はとても文化的に進んでいます」などとMCをしてました。

 

ストロークス ライブ

それにしても、ストロークスはホントに不思議なバンドである。表面的にはホントにオールドなロックの形式をとっていながら、何というか才能なのか、センスなのか、非常に「現在」ここで鳴らすべき音を鳴らしている。凄いバンドである。大満足のライブであった。本当はFKAツイッグとどっち行くかちょっと迷ったのだが、こっちに来て良かったとも思った。最後の花火も見られるのは、マリンスタジアムの利点でもある。

第一日目 終了
  • 二日目

さらに昨日よりも遅い時間にゆるゆると会場に到達する。会場内でムンバイのカレーを食べて乾杯。良い感じである。その後、アイスも食べる。

二日目 昼食

二日目の最初の目当ては、ジョンスペンサーでした。これも昨日のストロークスにも負けず劣らずの素晴らしいロックンロールでした。こちらは何というか、なじみの蕎麦の味というか、これだよこれ、これがロックンロールだよという生々しい音とステージングであった。ジョン・スペンサー髪が短くなって郷ひろみみたいになっていたな。でもほんとに良かった。最近の作品もいいので、これは今度単独で来たら行きたいなぁ。

ジョン・スペンサー

その後、何となくスウェードを見ていたら、沢山の人が入ってきた。これはどうもスウェードを見に来たのでなく、次のサカナクション目当てかな。スウェードは遠くからゆるゆると見ていたし、曲はほとんど知らないのだが、やはり長年一線で闘っているバンドというのは大したものだと感心するような良いライブであった。

少しフードエリアに休んで移動して、また、ゆるゆると電気グルーヴを見る。考えてみるとフジロック等で4〜5回見ているが、やはり良い。後半になるとぐいぐい盛り上がり、ちょっと最初は少ないかなと思っていた観客も沢山やってきて、とても盛り上がる。いつも通りの楽しい電気のライブであった。

電気グルーヴ

さてさて、二日目のトリというか、サマソニ2026で最も見たかったアーティストのデヴィッド・バーンである。おそらくサクナクションを出て、Adoに向かう人々をかき分け、前にいく。

今回のデヴィッド・バーンの衣装は皆オレンジで、各人が自由自在にステージを動き、最後はトーキングヘッズの曲をたたみかけるように、「現在」のアレンジで聞かせる素晴らしいとしか言えないライブであった。

「愛と思いやりこそが今最もパンクなアティチュード」だというメッセージは、感動的でさえあった。映像や動き、仕草一つ一つが細かく計算された総合芸術という印象である。

 

デヴィッド・バーン

素晴らしかった余韻を浸りつつビールを飲む。楽しかった。

それにしても、フジロックと比べて、サマソニは何といっても近いこと、そして、トイレが一杯あるところがいいな。あと、メッセはクーラーが効いていて快適だし、何というかようやくサマソニの良さが分かってきたかなと言う感じである。マリンスタジアムの暑さには慣れないけど。

 

来年もまたこれると良いな

台北日記2026年第4日目

本日は初日に続いて、国家檔案館に行く。
午前中から興味深い資料を読むが、カフェや展示にはいっぱい人がいるが、閲覧室には人がほとんど来ない。

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コピー代金が思ったよりもかかったのでクレジットカードで払おうとするが、なぜか外国のカードはだめだったらしい。明日に帰るが予定であるが、ここで現金を使うことにする。

 

なお、コピーは紙ではなく、デジタル化された資料であれば、USBメモリーを持っていればそこに移してくれる。少しカルチャーショックである。まぁ、重い紙を持っていく必要がなくて大変に助かる。

 

また、資料によっては自分の携帯で写すのも可能なものもあった。

 

夕方、東門まで移動して、老張牛肉麺を食べる。

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やはりこの味である。こういうのでいいんだよ、こういうのでと思いつつ意気を良くして店を出る。自分のはしごコースの楽学書局に行こうとするが、門番のおじいさんに土曜日は休みだよと言われ、ホテルに戻ることとした。

明日は日本に帰る予定である。台風が来ているが無事に帰れるだろうか?今日はひどい雨が降ったり止んだりの一日であった。

台湾日記2026年第3日目

台湾日記のエクストラ番である。
台湾の烏來というところに妻が行ってきた。
その写真を掲載する。

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ちなみに烏来の後は迪化街に行ったそうな。

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夕方、妻が戻り、本屋へ行く。中山地下書街にちょっと入っただけでいっぱい本を買ってしまう。

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その後、牛肉麺と餃子を食べて寝る

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フジロック2026に行ってきた

台湾日記の途中ですが、本日は妻の自由行動日で、息子と二人でホテルでダラダラしているので、執筆の時間がとれた。
この日記は自分の備忘録もあるので、今年のフジロックの感想を記しておこう。

 

◯フジロック前日


職場から、東京駅へ、指定席を取ろうとしたが、すぐの新幹線の指定席はとれず、一時間先のになってしまった。それでも越後湯沢駅と会場の苗場スキー場にくると否が応でもテンションが上がる。とはいえ、今回はもう遅くなったので、前夜祭には行かずに宿に行って、明日以降にそなえることとした。

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◯一日目

朝起きて、会場手前の飲食エリアであるイエロークリフにつくと多くの人が食べビールを飲んでいた。平日金曜日の午前中からビールを飲むのはフジロック以外にない。湘南ユズビールを飲んで乾杯。その後、入場。さらにもち豚丼で乾杯。

 

この日見たライブは次のとおり。

ルート17ロックンロール・バンド→KOTORI(ほんの少しだけ)→ソン・ロンペ・ペラ→ターンスタイル→Hi-STANDARD→THE XX

 

ルート17ロックンロール・バンドは、冒頭トータス松本がでて盛り上がり、ベンジーが出ると、ブランキー・ジェット・シティのガソリンの揺れ方で大変に個人的に盛り上がる。その次は甲本ヒロトでこれまたかっこいい。

 

移動し、ホワイトステージにやってきたらKOTORIという日本の若いロックバンドがやっていた。全くの前知識なく、本当にたまたま見たのだが、何というか、大変に若さを感じるステージングでなかなか良かった。おじさんもちょっと今度は聞いてみるかと思った。

 

ソン・ロンペ・ペラはメキシコ出身のパンクバンド。マリンバの使い方がたいへん面白く。とてもいい感じのパンクミュージック。大変に盛り上がり、素晴らしかった。

 

その後、ヘブンステージに行くが、奇妙礼太郎とアルティンギュンをチラ見して、ターンスタイルが気になってグリーンステージに戻る。割と前方に向かう。2年前のホワイトステージを見ていて、グリーンステージへの凱旋である。モッシュピット場はものすごい盛り上がりであった。圧巻のステージで、次にターンスタイルが来るときはヘッドライナーだろうなと思わせるものであった。

 

Hi-STANDARDは後方で座ってみていた。周りはみんな立っていて盛り上がっていた。やっぱり人気あるんだなと実感した。

 

さて、本日のトリ、THE XXであるが、最小限のミニマムな音声と効果でありながら、人々を覚醒させるようなサウンドが本当に素晴らしく、Xと大きくあったステージも各国が良かった。大変に満足した素晴らしいステージであった。良かった。そして、宿に戻りゆっくり休む。

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◯二日目

午前中はそれほど見たいバンドがなかったので、朝にグッズ売り場に並ぶ。一日目はものすごい人がグッズ売り場に並んでいたが、二日目はそれほどでもなかった。本日はたぶん見られないだろうなと思っていたTOMORAのティシャツにも心が動かされるが、大きめのサイズがなく、サニーデイ・サービスとクルアンビンのティシャツを買う。クルアンビンのティシャツはフジロック仕様という感じでちょっとださい感じjがこれまた大変気に入って購入。

 

この日見たアーティストは次のとおり。
ケロポンズ→リディム・サウンター→ボヘミアン・ベチャーズ→ベースメント・ジャックス→サニーデイ・サービス→クルアンビン

 

ケロポンズはいつ見てもピースフルなステージで良かった。

 

ボヘミアン・べチャーズは、ハンガリーのパンクロックバンド。これも前日のソン・ロンペ・ペラと同じく本当に素晴らしいパンクミュージックとスカがミックスしたような痛快な音。ものすごい満足した。前日のソン・ロンペ・ペラも同じだが、こういうバンドが見られるのはフジロックの大きな魅力の一つだと思っている。

 

ついで、グリーンステージに戻りベースメント・ジャックスに張り付こうとするが、多くの人がやってきていた。藤井風さんのファンかとも思ったが、ベースメント・ジャックスが始まるといっぺんに盛り上がる。10年くらい前にフジロックのホワイトステージで見て衝撃を受けるぐらい楽しんだが、それが今回も期待に違わぬ素晴らしいステージであった。非常に良かった。

 

グリーンステージを避けて、サーストン・ムーアの音が漏れるオアシスエリアにて早い夕食をとる。みんな、藤井風をみにいったのか、割と空いていて、快適であった。

 

そして、サニーデイ・サービスである。今年二回も見ているが、サニーデイ・サービスの全盛期はまさに今であることをまざまざと見せつけるような圧倒的なステージであった。ちなみに最後にサマーソルジャーをやってくれたのが、古い自分のようなファンにとって嬉しかったのではないだろうか。

 

サニーデイ・サービスが終わったらすぐにクルアンビンに向かう。人が少ないかと心配したが、まずまずの入り具合。ゆっくり座ってクルアンビンを聞くが、とにかくクールで素晴らしい音。TOMORAは足が疲れて行けなかったが、クルアンビンのステージはそれを気にさせないほどの素晴らしい音楽であった。ちなみに最後に、満月のステージをバックに、「月が綺麗だね」とMCしたのはおしゃれで良かった。クールだ。
宿に戻って休む

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◯三日目

この日は見たいバンドが多かった。見たのは次のとおり。
US→浅井健一→レモンツィッグ(ちょっとだけ)→ニーキャップ→MOGWAI(ちょっとだけ)→GEORDIE GREEP→マッシブアタック

驚いたのは浅井健一さん。ちょっとぐらい、ブランキー・ジェット・シティの曲をやってほしいなと思ったら、ちょっとどころでない半数以上がブランキー・ジェット・シティの曲で大変に盛り上がり嬉しかった。冒頭からDIJのピストルで驚き、ついで、小さな恋のメロディ、赤いタンバリン、ガソリンの揺れ方、PUNKY BAD HIP、サリンジャーであった。ブランキーの曲はやっぱりかっこいいなと思った。

後ろ髪を引かれつつ、レモンツィッグをあとにし、ニーキャップのステージの前にいく。これが本当に素晴らしいステージで、かつてロックミュージックにあった怒りと初期衝動はニーキャップにあることを実感した素晴らしいステージであった。大満足というか、フジロックのベストアクトとも言っていいぐらいであった

GEORDIE GREEPは後半のテンションが高めの演奏が良かった。日本人のバックバンドかと思いますが、GEORDIEの無茶振りに皆さんよくついていったという感じでした。

最後はマッシブアタックである。これまた強烈なメッセージとときどきやってくる物凄い音圧が良かった。

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出口で来年のフジロックの日程が発表されている。それよりも、「Since 1997」を見て驚く。そうか、来年はフジロック30周年なのね。自分が初回のフジロックに行ったのは学生時代であった。そりゃ年も取るわ。来年のフジロックのヘッドライナーは次のとおりだと大変嬉しいな。期待を込めて書く。

・レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(初回と10周年、20周年のヘッドライナーということで、円安で他のアーティストに払うギャラがなくなるかもしれませんが)
・GEESE
・FONTAINS.DC

後ろ二アーティストは抜擢枠です。
いかがでしょうか。スマッシュさん。来年もまたフジロックに行きたいものである。