多余的話

大沢武彦のブログです。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

読了、余華『活きる』中公文庫

チャンイーモウ監督が映画化した『活きる』は、大昔、授業でも使ったことがあり、結構、見ていたが、その原作が、文庫本になり、Kindle化されたので読んでみた。 これは、いわゆる主に国共内戦、土地改革、人民公社、大躍進、そして文化大革命という1940年代…

読了、梶谷懐、高口康太『幸福な監視国家・中国』NHK出版新書、2019年

友人の中国研究者(歴史の人が多いですが)に会うと、たいてい聞いている質問がある。「最近、中国行っている?」「中国、どうだった?」と言うものだ。 人よりも中国については詳しいつもりであるが、しかし、香港を除けば、ここ数年中国大陸に行っていない…

読了、王力雄『黄禍』集広舎、2015年

いやー、この本もかなり遅まきながら読んだが、かなり面白かった。 黄禍 作者: 王力雄著,横澤泰夫 出版社/メーカー: 集広舎 発売日: 2015/11/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 王力雄の『黄禍』だ。いささか時代がかっており、通俗的と言えばそ…

いただきもの。感謝。細谷亨『日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団』有志舎、2019年

著者の細谷亨さんから頂きました。ありがとうございます。 近年、満蒙開拓団は、静かではありますが、研究が盛んになっており、その静かなブームの頂点の一つとなる御著書かと思います。 以前に報告を伺った際には、満蒙開拓団を送り出す側の現場の実態を鮮…