多余的話

大沢武彦のブログです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年を少し振り返る(ライブ・映画編)

Twitterより。 (ライブ編) 今年、見たライブ。カーネーション、レーヴェン、キング・クリムゾン、ソウル・フラワー・ユニオンでした。イベントでは、フジロック、蘇州夜曲@UFO CLUBでしたな。どれも非常に良かったですが、一番をあげるとすればやはりキング…

いただきもの。多謝。隋藝『中国東北における共産党と基層民衆社会 1945−1951』創土社

著者の隋藝さんから頂きました。ありがとうございます。自分と同じようなテーマで研究されている方がいるなぁと思っていたら、あっという間に御本を出版して、何よりも、本すら出版していない自身の怠惰さに打ちのめされております。 ざっと見た感じ、この時…

波多野澄雄・戸部良一・松元崇・庄司潤一郎・川島真『決定版 日中戦争』新潮新書、読了

決定版 日中戦争 (新潮新書) 作者: 波多野澄雄,戸部良一,松元崇,庄司潤一郎,川島真 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/11/15 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 日本と中国の両政府の支援による日中歴史共同研究は、2006年に始まり、201…

岡本隆司『近代日本の中国観』講談社選書メチエ、読了

実はも何もなく、私は大学で中国近現代史、この本で取り上げられる所謂「東洋史」を学び、まぁ、いろいろあって今に至るのであるが、この本を読みつつ、いろいろな先生の顔が、この本で描かれる見取り図の中のどこにどのように位置付くのか、あれこれと考え…

キング・クリムゾン(King Crimson)@オーチャード・ホール 2018年11月30日を見る

仕事を定時であがり、いそいそと渋谷のオーチャードホールへ行く。 前回が、3年前の2015年、その前がおそらく、Vroomが発表された後の頃の1995年、大学生ぐらいの頃に名古屋で見た。気づけば、人生3回目のキングクリムゾンである。 会場は、前回のキング・ク…

菊池一隆『日本軍ゲリラ台湾高砂族義勇隊』平凡社新書、読了

少し前に出版された吉田裕『日本軍兵士』(中公新書)は、主に第二次世界大戦下の日本軍兵士たちの実態を生々しく描き出し、大きな反響を得た。自分も同書から多くの知らなかった事実を学び、大変に勉強になった。 しかし、第二次世界大戦下の日本軍兵士の実…

松沢裕作『生きづらい明治社会』岩波ジュニア新書、読了

現代的な問題意識がかなり強い。何のために明治の時代の歴史を描くのか、ということを強く意識した作品が本作になるということだろうか。 岩波ジュニア新書ということもあってか、論旨が大変に明快で分かりやすい。しかも、割と中高生が手に取っても、面白く…

藤木久志『刀狩り』岩波新書、読了

もっと早く読めば良かった。日本中近世史、面白いなと思わされる名著であった。 昔、割と単純に、武装解除されていた日本と、社会が武装されていた中国という対比で語っていたこともあったが、日本の実情はそれほど単純でなかったことを示す本書。 何よりも…

太宰治『津軽』読了

明日と明後日、青森に旅行に行こうと考えており、その予習みたいなもので読んだ。 言うまでもなく、太宰治の傑作の一つに挙げられる作品になるだろう。 その作品に対して、僕などが今更、くだくだしく述べるのも何だか気障ったらしいと思ってしまう。が、し…

馬場公彦『世界史のなかの文化大革命』読了

文化大革命を中国一国史で考えるのではなく、グローバルな戦後の社会主義・共産主義運動の中に位置づけようとした意欲作である。 文化大革命を国際的に論じる場合、これまで重視されたのは、ベトナム戦争との関連やヨーロッパ・アメリカの1968年運動等であっ…

黒岩比佐子『パンとペンー社会主義者・堺利彦「売文社」の戦い』読了

本書は、社会主義者堺利彦の評伝である。幸徳秋水らが処刑された大逆事件後の弾圧の時代、堺利彦は「売文社」を立ち上げる。手紙や借金の依頼の代筆・外国語翻訳まで、あらゆる売文業を請け負い、窮地の同志達に仕事と居場所を与えた。そして、そこに集った…

岡崎武志『蔵書の苦しみ』 読了。

苦しみというタイトルの割には、楽しそうな、本に対するノロケにあふれた書であった。 本で果たして床が抜けるのか否か、自分の蔵書を処分する時の気持ちとか、著者ほどではないが、私もどちらかと言えば、家に本を沢山持っている人間なので、あー、あるある…

アップルミュージックで

ギターウルフを聞いているが、今更ながら、素晴らしい。メソポタミアロンリーはSF歴史大河ロマンな歌だし、ソ連のヒロシは大正ロマンを感じさせる歌詞だ。良いね。 メソポタミアロンリー ギターウルフ ロック ¥250 provided courtesy of iTunes ソ連のヒロシ…

池内敏『叢書 東アジアの近現代史第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか』 読了。

池内敏『叢書 東アジアの近現代史第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか』 読了。叢書第1巻、第2巻と違って、前提となる知識が乏しいためか、読むのに時間がかかかった。江戸時代から植民地朝鮮までの日本と朝鮮との交流を様々な側面からオムニバ…

移転

はてなダイアリーからはてなブログに移転してみました。うーんそれにしても8年間も経っていた。はてなダイアリーも終了するとはまさに君は刻の涙を見るという感じだ。