多余的話

大沢武彦のブログです。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

やっと

『周恩来秘録』を読んだよ。 同書の性格上、やむ得ないとは言え、指導者の個性に還元しすぎる叙述がやや多いような気がしますが、力作であることは間違いないと思います。訳文も読みやすいですし、研究者でない方にもお勧めです。それにしても、本書を読むと…

菊池一隆「研究余滴 『現代中国研究』の活力ある発展の模索」

『現代中国研究』第20号が自宅に届く。大学院修士時代の指導教官である菊池一隆先生の「研究余滴」を読む。菊池先生が往時を振り返り、投稿論文についての熱い思いを書いている箇所では、まるでかつての大阪教育大学の研究室で直接、自分に語りかけられたか…

第9回戦後満洲史研究会備忘録

報告者:金美花(明治大学兼任講師) 報告タイトル:「満洲国崩壊後の延辺社会の変動」あいにくの雨と中国現代史研究会と重なってしまったためか、普段よりも参加者はやや少なかった。その分、マニアックな、密度の濃い議論となり、司会をやっておりながら、…

知らぬ間に中国学界にデビュー

友人の研究者の℡より、自分の論文の中国語訳が、『中共党史資料』2007年第1期に掲載されていることを聞き驚く。喬君という方が、去年、発表した拙稿「戦後内戦期における中国共産党の東北支配と対ソ交易」(『歴史学研究』第814号、2006年5月)を翻訳し、…

中国の歴史教科書問題(メモ)

昨年末に某所より「短文」を書いて欲しいと頼まれ、前から関心のあった中国の歴史教科書問題について書きました。しかし、相手先の事情もあって、この「短文」は「没」となりました。少し手を加えて、どこかに持ち込もうかとも思いましたが、本文で言及して…