多余的話

大沢武彦のブログです。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

馬場公彦『世界史のなかの文化大革命』読了

文化大革命を中国一国史で考えるのではなく、グローバルな戦後の社会主義・共産主義運動の中に位置づけようとした意欲作である。 文化大革命を国際的に論じる場合、これまで重視されたのは、ベトナム戦争との関連やヨーロッパ・アメリカの1968年運動等であっ…

黒岩比佐子『パンとペンー社会主義者・堺利彦「売文社」の戦い』読了

本書は、社会主義者堺利彦の評伝である。幸徳秋水らが処刑された大逆事件後の弾圧の時代、堺利彦は「売文社」を立ち上げる。手紙や借金の依頼の代筆・外国語翻訳まで、あらゆる売文業を請け負い、窮地の同志達に仕事と居場所を与えた。そして、そこに集った…

岡崎武志『蔵書の苦しみ』 読了。

苦しみというタイトルの割には、楽しそうな、本に対するノロケにあふれた書であった。 本で果たして床が抜けるのか否か、自分の蔵書を処分する時の気持ちとか、著者ほどではないが、私もどちらかと言えば、家に本を沢山持っている人間なので、あー、あるある…

アップルミュージックで

ギターウルフを聞いているが、今更ながら、素晴らしい。メソポタミアロンリーはSF歴史大河ロマンな歌だし、ソ連のヒロシは大正ロマンを感じさせる歌詞だ。良いね。 メソポタミアロンリー ギターウルフ ロック ¥250 provided courtesy of iTunes ソ連のヒロシ…

池内敏『叢書 東アジアの近現代史第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか』 読了。

池内敏『叢書 東アジアの近現代史第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか』 読了。叢書第1巻、第2巻と違って、前提となる知識が乏しいためか、読むのに時間がかかかった。江戸時代から植民地朝鮮までの日本と朝鮮との交流を様々な側面からオムニバ…

移転

はてなダイアリーからはてなブログに移転してみました。うーんそれにしても8年間も経っていた。はてなダイアリーも終了するとはまさに君は刻の涙を見るという感じだ。