多余的話

大沢武彦のブログです。

2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ユン・チアン,J・ハリデイ『マオ―誰も知らなかった毛沢東 上』(その6)

もはやすっかり『マオ』ブログと化しておりますが、もうしばしおつきあい下さい。 あと、更新の頻度はもう少し速くするよう努力します。 同書の内容 本書は、言うまでもなく毛沢東の伝記であり、その取り扱う時期は、20世紀初頭からその死までである。すなわ…

デザインを変えてみました

『マオ』を読むブッシュ

http://www.nytimes.com/2006/01/23/politics/23letter.html?_r=1 id:kaikaji:20060125より kaikajiさん、いつも興味深い記事をありがとうございます。 この本で描かれている中国近現代史像は、すでに一つの有力なグローバル・スタンダードとなっているのだ…

『マオ』に関するさらなるメモ

台湾だけでなく香港でも『マオ』が出版されるそうです。ソースは2005年12月17日付『産経新聞』「産経抄」より。 http://www.sankei.co.jp/news/051217/morning/column.htm台湾と香港で中国語版がでると、大陸もおそらく何らかのリアクションを起こすと思われ…

ユン・チアン,J・ハリデイ『マオ―誰も知らなかった毛沢東 上』(その5)

同書の根拠となる資料 本書がこれまでの毛沢東に関する伝記と大きく異なるのは、次の二つの資料をふんだんに使った点にある。すなわち、多くのインタビューと新しく公開された「東側」の資料、特にロシア・アルバニアのものである。こうした資料発掘の努力こ…

『マオ』に関するさらなるメモ

id:kaikaji(2005年12月18日のエントリー)より。 アンドリュー・ネイサン氏による批判的な書評「翡翠とプラスチック」、必見(アンドリュー・ネイサン氏には、『中国権力者たちの身上調書―秘密文書が暴いた処世術・人脈・将来性』などの著作があります)。 さ…

ユン・チアン,J・ハリデイ『マオ―誰も知らなかった毛沢東 上』(その4)

上巻と下巻の最初の部分は、自分の専門に近いこともあってか、わりと注釈まできちんと読んでいたのだが、大躍進ぐらいから、多少飽きたこともあってかなりすっ飛ばし気味に読んでしまった。これから何回かのエントリーに分けて、気になったことや違和感につ…

謹賀新年

遅くなりましたが、新年、明けましておめでとうございます。 2006年は、例によって『マオ』から始めます。