多余的話

大沢武彦のブログです。

第6回戦後「満洲」史研究会

久しぶりに更新となってしまいました。
昨日は、私が運営に携わっている戦後「満洲」史研究会に行ってまいりました。報告は次の通り。

梅村卓(日本学術振興会特別研究員、上智大学文学研究科博士課程)
報告タイトル:「抗日内戦期中国共産党のラジオ政策」
南龍瑞(筑波大学人文社会科学研究科国際政治経済学専攻博士課程)
報告タイトル:「満映から東影へ−満洲に於ける「宣撫教化」工作と中共の革命プロパガンダに関する研究」

いずれも「宣伝」という面からの非常に興味深い報告で、とても勉強になりました。
両報告が力作であるということを前提とした上で、宣伝或いはプロパガンダの「成功」/「失敗」というのは、なかなか評価が難しいものだと、今更ながら感じ入りました。自分だったらどういう方法でやるだろうと思いながら拝聴させていただきました。

チャイナ・ウィーク、モデレーターのメモ

えらい間が空いてしまいましたが、少しメモっておきます。

鹿錫俊「中国建国に協力した国際友人」報告に対して、会場から寄せられた質問を僕がまとめた上で、大凡、以下の3つの話題について質問・討論を行いました。

  1. 「日本人」の範囲。例えば、当時、「日本人」であった朝鮮人の問題。
  2. 他の抑留・留用との関係。特にシベリア抑留との関連。併せて、当時の国民政府・中共ソ連の関係について鹿さんと少し議論になる。
  3. 「留用」された日本人は、その後に日本或いは中国で、どのように「語る」或いは「語られるの」か。