多余的話

大沢武彦のブログです。

月蝕歌劇団

友人に誘われてザムザ阿佐ヶ谷月蝕歌劇団http://www.gessyoku.com/)の「盲人書簡−上海篇」を見に行く。本格的な劇を見に行くのは、中学の修学旅行の時に宝塚を見た時以来だろうか。

劇そのものや月蝕歌劇団については、何も知らなかったのだが、音楽が少女革命ウテナJ・A・シーザーと友人から聞き、思わず二つ返事で行くことにした。わっはっは。

ストーリーは、一応、1920年代の上海を舞台とした少年探偵団の小林少年を主人公に繰り広げられる怪奇譚という感じだろうか。劇場でもらったビラのキャッチコピーを次に挙げる。

小林少年は光を失った!
幻夢と混沌の世界が
そこよりはじまる
暗躍する黒蜥蜴の目的は?
そして明智探偵は?
寺山修司の<暗闇の演劇>
月蝕歌劇団93年以来の再演!!

訳分からんと思います。実際、ストーリーはあって無いようなもので、道具仕立てとしての眼球・盲人・影・オールド上海・軍部・陰謀等々は出てくるが、さほど必然性をもって繋がっていないような気がした(わかってないだけかもしれんが)。とはいえ、演出は大変素晴らしく、特にアナログな手法を上手く使った照明と音楽の使い方はとても面白かった。

観劇デビューとしてはなかなか良かったのではないかなと。