今年は3日間、FUJI ROCK FESTIVAL2024 フジロック2024に行くことができた。
いろいろな方のおかげであり、大変に感謝している。
つらつらと体験したことを書いていく。
7月25日 木曜日 前夜祭
午後、6時過ぎに家をでる。新幹線に乗って、8時過ぎに越後湯沢駅に着き、それほど並ばずに会場行きのバスに乗ることができた。とは言え、料金は往復で2000円にあがっていたが、まぁやむ無しと思う。そう言えば、昔は無料だったり、500円ぐらいだったのが、一挙に上がったのは、それだけバスの運転手を確保したりするのが難しくなっていることの証なのだなと感慨深かった。
会場に着くといつもの風景であるが、やはりここに帰ってこられたという思いが充実して、嬉しくなる。入り口前の食堂エリア、イエロークリフで食事を取り、ビールを飲み、良い気分になって、宿に行くことにした。
7月26日 金曜日 初日
初日は晴れていてなおかつ、それほど暑くもないフジロックとしては理想的な天気であった。
初日は、ヘブンで渋さ知らずズを見ると決めていた。コロナ禍でフジロックが中止となった2020年、過去のフジロックの映像をYOUTUBEでやっていた。その時に、渋さ知らずズの動画に大変に気分がブチ上がりつつも、こういう沢山の人間がステージに出て、踊るようなことが果たしてまた出るのだろうかと感慨深げに思ったことがあった。そして、今回のヘブンのトップバッターが渋さ知らずズが来たと知った時、これは見にいかねばと思った。渋さ知らズは、もうフジロックで3回目ぐらい見ているが、今回も素晴らしかった。リーダーの方が「一緒に歌ってくれ、でも俺らはルール−とラーラー言っておけば良いから」と言ったのがうけた。興奮して踊りまくり、大声を出した素晴らしいライブであった。ちなみに、ライブ終了後、リーダーの方が食堂でビールを飲んでいたので、一緒に写真を撮って貰ったのは大変に良い思い出であった。
続いて、渋さ知らズのグッズを並んでいるところ、家主がサウンドチェックをしていて、これまたえらく格好いい音であったが、少し後ろ髪を引かれる思いで、グリーンステージのFRIKOを見に行く。そうすると、ルート17ロックンロールオーケストラがやっていて、ザ・バースデーの涙がこぼれそうをやっていて、感じ入るところがあった。
FRIKOはフジロックに行くと決めていくつかのバンドを予習する中で、かなり気に入ったバンドであった。緩と急、静と動が揺れ動き、ただずまいも大変に格好いいバンドであった。もう何回かしたら、まさにヘッドライナーとかにもなれるぐらいの素質のあるバンドと思った。
その後はややゆっくりする。次に見たのは、日本のプログレバンド、曇ヶ原である。
実は長いことフジロックに行っているが苗場食堂でライブを見たのは初めてではないかと思う。
これもなかなか良く、来年ぐらいにはフィールド・オブ・ヘブンに出てもおかしくないぐらいの存在感と盛り上がりを見せる。物販のDVDも買ってしまう。
初日はキラーズと上原ひろみのどちらか最後まで迷ったが、上原ひろみを見にフィールド・オブ・ヘブンに戻る。
バンドメンバーが全員、本当に超一流の演奏を聴かせてくれた。特にドラムがすごい。決して力任せには叩かず、そっと他のメンバーを支えるかのような、ずしりとした安定感のあるドラムであった。上原ひろみも最初っからテンション・マックスでこれまた、何なんだこのフレーズはのような驚きを何度も感じた。素晴らしかった。また見たくなった。
この後、レッドに行ったら、電気グルーヴがやっているのは分かったが、少しそこまで体力がなかったので、宿に戻る。
7月27日 土曜日 二日目
二日目は、どうしても見たいバンドがそれほどなく、ゆったり過ごそうかと思った。ここでグッズ売り場に並ぶが、運が良かったのか、それほど時間がかからず、クラフトワークとTurnstile のTシャツが買えた。
まず、最初にスカパラを見る。安定した円熟の演奏で遠くから見るが満足。次いで、これは割とちゃんと見ようと考えたザ・ラスト・ディナーパーティーを見る。若くて、上り調子にあることを示す充実したステージであった。特にヴォーカルのアビゲイルの存在感を感じた。これもひょっとすると何回かしたらヘッドライナーになりそうなバンドだと思った。
次いで何となくではあるが、その時の気分でスガシカオとくるりをみる。スガシカオは、これからみんなを楽しませるよと言い、くるりは音楽って言うものはと言い、方向性は対極にあるかもしれないが、どちらも素晴らしいライブだった。
続いて、グリーンステージに降りたら、ベス・ギボンスがやっていた。実は全く予習もしてなくて初めて聞いたのであるが、大変に存在感があり、素晴らしいライブであった。これは本当にめっけもので、こういう出会いがあるのがフェスの良いところであるとも思う。そして、次は大変に楽しみにしていたクラフトワークである。
クラフトワークは、おっさんが四人出てくるだけかと思いきや、「ロボットスーツ」を着たおっさんが四人出てきて凄いビジュアルと音楽の奔流に飲まれ大変に興奮した。重低音が凄かったし、ビジュアルも元はクラシカルなものが現代的になりつつも元の良さを失っていないかのような、本当に興味深いものだった。本当に素晴らしいライブであった。大変満足し、宿に帰る。
7月28日 日曜日 三日目
この日は沢山バンド見る。忙しい日であった。列挙しよう
NO PARTY FOR CAO DONG→US→WEEKEND LOVERS →(ちょっとだけ)HEY SMITH→JESUS AND MARY CHAIN→toe.→ KIM GORDON →Turnstile
この日は見所も多かった。USはライブも良かった。生きの良い、初期ストーンズ的サウンドにビートルズのようなお辞儀であった。ガレージロック好きにはたまらないだろう。時間が前後するがバンドの呼び込みにフジロックの創設者の日高正博さんが来てて驚く。本当にこのバンドが気に入っているのだなぁと感じ入るところ大であった。その後の写真は撮れなかったが、toe.のライブは気合いの入った素晴らしいものであった。
続いてキム・ゴードンであるが、こちらも存在感と固くて重いソリッドな音がすごい。静かに始まり後半はテンションが高くなるが、もう大変に引き込まれた良いライブであった。
そして、最後は実は今回のフジロックで一番楽しみにしていたTurnstileである。これが本当に素晴らしかった。絶滅寸前とも言えそうなハードコアパンクというジャンルでこれができるのは本当にすごい。最後は、観客をステージに上げてわちゃわちゃしつつも、これはこれで大変に良かった。
今回のフジロックのベストとも言える演奏であった(クラフトワークと上原ひろみかもと迷うが、、、)
雑感
- 天気は、全般的に晴れと言ってもそれほど暑くなく、雨が三日目に少し降るだけの理想的なものであった。
- 土曜日が人が多い印象があった。事実、くるりの時は入場制限があった。チケットの値上げのためか、去年よりも人が少なく快適ではあった。
- 去年ほど食事が並ばなくて快適であった。現金が復活したのと電波状況が改善されたからかとも思った。
- トイレが綺麗になった。
- FRIKOとザ・ラスト・ディナーパーティーは、次世代を感じた。
- 若い人はアジア系の外国人が多い印象をもった。特に中国語がよく聞こえた。
- インバウンドやチケット高に支えられてはいるのだろうけど、フジロックは続けて欲しいなと思いました。
以上。ありがとうございました。