多余的話

大沢武彦のブログです。

歴史が蘇るデジタル・アーカイブ(12月8日)

― 日米交渉史などに見るアジ歴5年目の展開 ―

 「アジア歴史資料センター」(アジ歴)は、2001年11月30日に国立公文書館の下に設立されて以来、アジア歴史資料のデジタル・データベースを構築し、ウェブサイト上で公開してきました。  このシンポジウムでは、「アジ歴」の5年間の経験をレヴューし、また、ウェブサイト上の特別展で取り上げてきました開戦に至る日米交渉を事例として、歴史資料が現代社会にとって持つ意義を考え、デジタル・アーカイブの役割と将来像を探ります。
 本シンポジウムへの参加は事前登録制とさせていただいていますので、参加ご希望の方は、FAXまたはメールにてお申し込み下さい。
 なお、登録は先着順とし、会場の定員に達した場合には締め切らせて頂きますので、予めご了承下さい。
◆ 開催日時 ◆
2006年12月8日(金)13:30〜17:50(13:00受付開始)

◆ 会場 ◆
赤坂プリンスホテル 会議センター「五色」1階 赤瑛の間

◆ プログラム ◆
13:00 受付開始
13:30 開会
司会進行:細谷龍平 センター次長
開会挨拶:菊池光興 国立公文書館
13:40 基調講演「検証:日米交渉」
細谷千博 日本学士院会員
14:20 基調講演「アジ歴5年のレビューと新しい展開」
石井米雄 アジア歴史資料センター
14:50 アジ歴新システムの紹介
牟田昌平 調整専門官
15:10 コーヒー・ブレイク
15:30 2講演を受けて、日米交渉などに係わる歴史資料の今日的意義と、「アジ歴」などのデジタル・アーカイブが果たし得る役割を探り、提言を行う。
コーディネーター 平野健一郎 早稲田大学教授
パネリスト 波多野澄雄 筑波大学教授
赤木完爾 慶應義塾大学教授
加藤陽子 東京大学助教
17:00 フロアとの質疑応答
総括 平野教授
17:50 閉会の辞 石井センター長

第16回近現代東北アジア地域史研究会大会(12月9日)

日時:2006年12月9日(土) 10:00〜18:00 (受付開始 9:30〜)
場所:日本大学文理学部3階オーバールホール
日本大学ホームページ(http://www.chs.nihon-u.ac.jp/index-con/access_f.html)からも確認できます。
参加費  会員:無料(年会費 3000円) 非会員: 1000円

報告者・題目 
【午前の部】
 1. 開会の辞  (10:00〜10:10)
 2. 個別報告 (10:10〜12:20)
 (1)十河 孝雄 氏 (一橋大学経済学研究科博士後期過程)
         「日中戦争期における満洲と自動車工業:満洲自動車製造株式会社を中心に」
 (2)麻田 雅文 氏 (北海道大学大学院文学研究科博士課程)
          「ダーリニー(大連)の勃興と地域への影響:中東鉄道の統計資料などを用いて」

【午後の部】
1. 総会:事務局 「会務報告」 (13:20〜14:00)
2.シンポジウム【≪テーマ≫ 「冷戦期の東北アジア:米・ソ・中・台」(14:00〜17:50)
(1)趣旨説明:丸山鋼二(文教大学
(2)報告者
  ・松村 史紀氏(早稲田大学現代政治経済研究所助手) 「冷戦初期の東北アジア」」
  ・石川 正人氏(立教大学大学院法学研究科博士後期過程) 「『大陸反攻』像の再構築(1958-1962)」
  ・佐橋  亮氏(東京大学大学院法学政治学研究科博士課程・日本学術振興会特別研究員) 「『強く、独り立ちした中国』に立ち向かうアメリカ」

3. 閉会の辞 (17:50〜18:00)
4.懇親会
 [時間]18:30〜20:30(大会終了後)
 [会場]日本大学文理学部本館会議室B・C(大会会場施設内)
  [会費] 一般:5000円程度、院生:3000円程度

◎近現代東北アジア地域史研究会HP
http://www.geocities.jp/tohoku_asia/index.htm

第7回戦後「満洲」史研究会(12月10日)

日時:2006年12月10日(日) 14:00〜18:30
会場:西早稲田キャンパスの1号館2階。現代政治経済研究所事務所の隣の教室
※前回と場所が異なりますので、ご注意下さい。

【報告】
大野太幹(愛知大学国際中国学研究センターCOE研究員)
報告タイトル:「満鉄附属地華商について―中国東北植民地化と日本支配下の中国商人―」
田中剛(神戸大学大学院)
報告タイトル:「民国期のチンギス・ハン崇拝」

【参考文献】
大野報告参考文献
(1)大野太幹「満鉄附属地華商商務会の活動」『アジア経済』45-10(2004年10月)
(2)同上「満鉄附属地居住華商に対する中国側税捐課税問題」『中国研究月報』691(2005年9月)
(3)同上「満鉄附属地華商と沿線都市中国商人」『アジア経済』47-6(2006年6月)
(4)松重充浩「植民地大連における華人社会の展開―一九二〇年代初頭大連華商団体の活動を中心に―」(曽田三郎編『近代中国と日本―提携と敵対の半世紀―』御茶の水書房
(5)同上「第一次大戦前後における大連の「山東幇」中国人商人」(本庄比佐子編『日本の青島占領と山東の社会経済1914-22年』東洋文庫
(6)柳沢遊『日本人の植民地経験―大連日本人商工業者の歴史』青木書店
(7)塚瀬進「中国東北地域における日本商人の存在形態」『中央大学文学部紀要』168(1997年3月)

田中報告参考文献
(1)森久男『徳王の研究』創土社、2000年
(2)楊海英『チンギス・ハーン祭祀 試みとしての歴史人類学的再構成』風響社、2004年
(3)広川佐保『蒙地奉上 ―「満洲国」の土地政策』汲古書院、2006年