多余的話

大沢武彦のブログです。

第10回戦後「満洲」史研究会備忘録

だいぶ参加者も固まってきた感のあるこの研究会、派手に盛り上がったりもしないが、今よりも悪くはならなさそうな感じがだいぶ良くなってきました(自己満足かもしれませんが)。何はともあれ、継続は力なりと心に銘記しております。

今回の報告は次の通りです。

報告者:朴敬玉(一橋大学大学院 社会学研究科)
報告タイトル:「1920年代の中国東北地域における稲作農業の展開」

1920年代の稲作業の発展と、それに大きく関連した朝鮮人による東北移民の実証研究報告でした。この時期の朝鮮人がどのような形態で移民し、それは他地域への移民とどう違うのか、その経営形態なども大変に勉強になった。また米がこの時期に品種改良によって、東北で生産され始め、地主から見ても非常に珍しかったというのも、当たり前といえば当たり前でありますがちょっと面白かった。ひょっとすると食文化という面からも考察可能かと感じた

フロアーからは、データの使い方、資料の性格、そして、この報告をもっと大きな文脈でどのように位置づけるかについて、議論が交わされた。

懇親会は再び、麻の葉へ。それにしても、ここは良いですね。