仕事を定時であがり、いそいそと渋谷のオーチャードホールへ行く。
前回が、3年前の2015年、その前がおそらく、Vroomが発表された後の頃の1995年、大学生ぐらいの頃に名古屋で見た。気づけば、人生3回目のキングクリムゾンである。
会場は、前回のキング・クリムゾンとボブ・ディランを見に来たオーチャードホールであり、規模や音も良い感じの会場である。
最初にグッズ売り場で並ぶ。太陽と戦慄ジャケットのTシャツが記念に欲しかったのであるが、自分が買う直前にLサイズが売り切れて、別デザインのツアーTシャツを買うことに、あとは、ツアーBOX CD2018も買う。すっかりキングクリムゾンのATMマシーンの一人と化している。しかし、信者は多くて、目の前でたくさん買っていた人も多く、僕も思わず、一瞬、レッド21枚CD組17500円を手に取っていたが、理性なのか何なのか、思いとどまることにした。
ジ・エレメンツ・オブ・キング・クリムゾン 2018ツアー・ボックス
- アーティスト: キング・クリムゾン
- 出版社/メーカー: WOWOWエンタテインメント
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: CD
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The Road To Red (21cd+Dvd-Audio+2blu-Ray)(Limited Edition Box Set)
- アーティスト: King Crimson
- 出版社/メーカー: Panegyric
- 発売日: 2013/10/17
- メディア: CD
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会場は、男性がほとんどで、年齢高め、自分も含めおっさん率が高かった。
というかこの人達とは二度くらい会っているのかもしれないと思った。自分はスーツ姿であったが、思い思いのクリムゾン・ファッションをしているのは少しうらやましかった。さて、肝心のライブであるが、セットリストは以下の通り。
セットリストを見ると、実は気づかなかった曲もあり、いるはずなのに自分が驚いてしまう。何のかんの言っても3回目であり、前回にクリムゾンのクラシック名曲を聴いている身としては、大分、斜に構えていたつもりなのではあるが、やっぱりクリムゾンは凄かった。何だかんだで素晴らしく、ああ、クリムゾンは俺を裏切らない、フリップ翁ばんざーーーいという気分になりました。
公演中は、ロバート・フリップの精密時計のようなギターリフとメルコリンズのサックス・フルート、果たして「必然性」はあるのか迷いつつも、うるさいと迫力のあるとの間の境界線を行き来するトリプルドラムが印象に残った。
照明はずっと同じであるが、最後のスターレスだけは、真っ赤にライティングされる。Twitter等で分かってはいたものの、ものすごく興奮する。
そして、アンコールは、21世紀の精神異常者である。これまた、ホー、ボーと、イントロが聞こえた瞬間は、実はああやっぱりね、と少し冷めた気分になっていたのであるが、フリップ翁の凶暴な「あの」ギターリフが聞こえた瞬間、ものすごく興奮して打ちのめされてしまった。ホントに素晴らしかった。
本音を言えば、別の日にやったフラクチャーも聞きたかったが、それを追求すると、もはやベンチャーズとも化した1ヶ月のツアー全部聞かなくてはいけなくなってしまうので、さすがに思いとどまることとした。そして、帰りにAmazonにて以下のCDを思わずポチったキングクリムゾン日本支部のATMの一人でした。
Meltdown: King Crimson, Live In Mexico (3CD+Blu-Ray)
- アーティスト: KING CRIMSON
- 出版社/メーカー: DGM
- 発売日: 2018/10/24
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