多余的話

大沢武彦のブログです。

亀井勝一郎『現代史の課題 (岩波現代文庫)』

「歴史家は文学者にも劣らぬ文章家でなければならぬ」(7頁)
ごもっとも。耳の痛い言葉である。

しかし、以前にとある学生が言ったことで今でもよく考えることなのだが、なぜ歴史学だけが文学的であることを要求されるのだろうか。確かに経済学者や物理学者に対して、「文学的」な表現を要求するということは、あまりなさそうな気がする。やっぱ歴史学って変な「学問」かもしれない。