移動日2日、実質滞在4日のショートステイで台北に行って来ました。
訪台をあまりにも突然決めて、加えて滞在が短かかったので、連絡を差し上げず、不義理を重ねている方がいるかと思いますが、お許し下さい。では、少しずつ備忘録をもとに書いていこうと思います。
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台北日記 初日(2006年11月30日)
朝5時起き出発する。猛烈に眠い。おまけに成田は遠い。
移動中に楊威理『ある台湾知識人の悲劇』(岩波書店、1993)を読み終わる。
ある台湾知識人の悲劇―中国と日本のはざまで 葉盛吉伝 (同時代ライブラリー)
- 作者: 楊威理
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/02/15
- メディア: 新書
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本書の主人公である葉盛吉は、日本植民地下の台湾に生まれ、本土に留学し、敗戦後に台湾に戻り、1950年の赤狩りで銃殺される。日本留学時代の記述がその多くを占める。留学時に彼が思う「日本と台湾とを同時に肯定する道はないのか。『良き日本人』になれると同時に『良き台湾人』になれる可能性はないのか」という言葉が、重い。
空港からリムジンバスに乗り、取りあえず台北駅に着く。
滞在先の中央研究院活動中心は台北の中心からやや外れたところにあり、さらに移動を重ねばならない。台北の市議会選挙ポスターと垂れ幕が、バスの側面や歩道橋、道ばたなどにあちこち掲示されていた。選挙下の台湾は初めてなので、物珍しくて、思わずあちこちで写真などを撮ってしまう。
さて、滞在先となる中央研究院学術中心は、大変に綺麗で快適でした。
おまけにLANも装備されており、ノートパソコンを持ってくれば、インターネットも大丈夫そうである。しかし、僕は今ノートパソコンを持っておらず、移動時は愛機のモバイルギアだけなので使えない。インターネットカフェみたいな場所があるかと期待したが無く、別の手段を考えねばと思う。
宿について、少し落ち着いたらすでに夕方となっていた。折角なので、饒河街観光夜市に行く。食い歩く。戻ると疲れが貯まったせいか、猛烈に眠くなり、夜9時に寝てしまう。