明日と明後日、青森に旅行に行こうと考えており、その予習みたいなもので読んだ。
言うまでもなく、太宰治の傑作の一つに挙げられる作品になるだろう。
その作品に対して、僕などが今更、くだくだしく述べるのも何だか気障ったらしいと思ってしまう。が、しかし太宰が津軽のあちこちに行き、沢山の人々と酒を飲み交流する様は時にはユーモラスであり、ホントに爽やかな気分にさせられる。とにかくお酒を飲んでいる太宰治である。
最後の運動会の部分の叙述は、太宰治の大ファンである僕でも少し違和感はあり、文学史的には論争を呼びそうな部分もあったりするが、やはり、なんと言っても感動的であった。 そう考えると文学はやはり凄いのである。
これから青森に行く人、全員にお薦めできる傑作。