多余的話

大沢武彦のブログです。

太宰治『津軽』読了

明日と明後日、青森に旅行に行こうと考えており、その予習みたいなもので読んだ。

言うまでもなく、太宰治の傑作の一つに挙げられる作品になるだろう。

 

その作品に対して、僕などが今更、くだくだしく述べるのも何だか気障ったらしいと思ってしまう。が、しかし太宰が津軽のあちこちに行き、沢山の人々と酒を飲み交流する様は時にはユーモラスであり、ホントに爽やかな気分にさせられる。とにかくお酒を飲んでいる太宰治である。

 

最後の運動会の部分の叙述は、太宰治の大ファンである僕でも少し違和感はあり、文学史的には論争を呼びそうな部分もあったりするが、やはり、なんと言っても感動的であった。 そう考えると文学はやはり凄いのである。

 

これから青森に行く人、全員にお薦めできる傑作。

 

津軽 (新潮文庫)

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