多余的話

大沢武彦のブログです。

「抗日戦争と近代日中関係文献データベース(抗日戦争与近代中日関係文献数拠平台)」が便利になっている

もう皆さんご存じなのかもしれませんが、僕は昨日に気づいて大変に驚いたので、備忘録的に記しておきます。

 

中国大陸における近現代資料のデータベースである「抗日戦争と近代日中関係文献データベース(抗日戦争与近代中日関係文献数拠平台)」は、2017年から一般公開されている。

 

その昔、このウェブサイトで、『東北日報』や『中央日報』が無料で、しかもオンラインで読めるようになったので大変に吃驚した。昔、出身大学でせっせとノートを取って読んだ記憶が蘇った。

 

最近、また新しい資料がアップされたみたいなので、久しぶりにアクセスすると結構沢山の資料がアクセスできて驚いた。

www.modernhistory.org.cn

 

例えば、「哈尔滨」と入力して検索すると多くの資料がっ。

そして、最初に出てきたのは、『城市的接管与社会改造——哈尔滨卷」だ 

国共内戦から人民共和国成立期の研究に非常に有用な「城市的接管与社会改造」のシリーズがかなりインターネットで読めてこれはすごい。

 

さらにページを遡ると、『东北解放区财政经济史资料选编」のシリーズがっ。これも、かつて私が修士論文を書く時に使った資料集であり、昔、せっせとコピーしていたものである。今やインターネット上で無料で見られて簡単にダウンロードできるとは。本当に感慨深いものがある。家にある大量のコピー、どうしようかしら。

 

あと、「中央档案馆」と検索すると、『中共中央文件选集」がっ。これは大変に便利。

 

さらに、昨日、Twitterでもつぶやいたが、中国共産党の過去の組織を調べるのに大変重宝する「中国共产党组织史資料」も大量にアップされているようだ。

mp.weixin.qq.com

 

もう、データベースで公開している画像は、2000万を超えたみたいだ。

それにしても、昔だったら本当に一部の図書館にしかなかった資料が、こうも簡単に読めるようになるとは、何か複雑な感慨もある。とは言え、やっぱり技術の進歩は素晴らしい。良いことである。