多余的話

大沢武彦のブログです。

台湾日記(8日目)

明日の早朝に日本に帰るので、実質、今日が台湾滞在の最終日である。長いと思っていたが終わるとあっという間という、大変に陳腐な感想をやはり持ってしまう。

 

中央研究院からバス2本を乗り継いで、2時間ぐらいかかったであろうか、国家発展委員会檔案管理局に行く。台湾の国立公文書館とも言うべき組織であろう。

 

 

展示のスペースは、驚くほど小さいが、閲覧室は割と広くて大変に新しくて綺麗であった。

 

 

国民政府の外交部と国防部の資料を見る。どちらも国民政府の資料であるが、なかなか興味深いものであった。前者に関してはすでに、デジタル化を終えているためか、備え付けのパソコンで見ることができた。パソコンには事前に申請した自分の名前のフォルダがあり、そこにデジタル化された資料が全て入っていた。

 

少し驚いたのが、大きな机にはパソコンと並ぶ形で、大きな備え付けのカメラがあることであった。国防部の資料については、原本が出され、コピーをしたいといったら、その備え付けのカメラで写真を撮るように言われた。私物のカメラでの撮影はダメであるが、備え付けのカメラであれば良いと言われる。このカメラで撮った資料については、たぶんSDカードか何かで備え付けのパソコンに移動して、改めて見ることができた。

 

ここで面白かったのが、コピーをしたいと言った時、もちろん紙でも印刷できるようであるが、デジタルデータそのものを貰うこともできるということであった(費用はもちろんかかるが)。最初にはUSBメモリを持っているかと聞かれて、いや持ってないと答えたところ、クラウド上に上げてダウンロード出来るようにしてくれた。紙を介さずに直接デジタルでやりとりできるとは、凄いものだと感じること大であった。

 

午前の資料調査を終えて、台北駅に戻る。昼食は台湾に来る前から目星をつけていた。「老張牛肉麺」を食べにいく。大変に美味い。そして、酸菜が小さな皿で自由に取れるのも嬉しいし、これもなかなか良い味である。

 

【参考】【老張牛肉麵】永康街エリア、創業60年の老舗で食べた牛肉麺
https://taiwan-wind.com/gourmet-2018012201/?fbclid=IwAR3VGc_j64vpLwK5S4NIOZFq6WxxpqJ0QC3tnZbOkqXTfG0wWvv3FXkI2xU

 

次に、研究者の間では大変に有名な「楽学書局」に行く。わかりにくい場所ではあるが、実は牛肉麺を食べた所の近くであると、Googlemapが教えてくれて、歩いて行けた。

 

 

 

中央研究院近代史研究所とはまた違うが、ここも大変に面白い本があり、控えめに3冊を買う。その次は、ニニ八国家記念館と本屋を次々はしごする。ニニ八記念館は何かイベントと偉い方がお越しになっているのか、何か落ち着かない雰囲気であった。とは言え、音声ガイドがQRコードを使ってYouTubeに飛ばすという考えも面白かった(日本語のガイドもあった)。台湾は何でもQRコードなのだなと思った。

 

 

夜は先輩の研究者とお目にかかって会食。大変に楽しく過ごす。

充実した台湾の旅で良かった。最後は、台北駅で見たミスタードーナツと本日購入した本である。