多余的話

大沢武彦のブログです。

台湾・法務部調査局の中国共産党資料について

台湾の中央研究院近代史研究所の檔案館ウェブサイトが更新された。

館藏檢索系統

中央研究院近代史研究所檔案館

檔案館では、名前等の登録が必要ではあるが、大変に良くできたサイトで、今更ながら中国近現代史をやろうとする人全員が必見のサイトとなっている。

中国共産党の研究をしている人間であれば、もはや旧聞に属するが台湾の法務部調査局の収集した中国共産党資料が現在このサイトで資料を検索することができる。

jp.taiwantoday.tw

近代史研究所のサイトを見るとすでに、2796冊がデジタル化されている模様である。

https://archivesonline.mh.sinica.edu.tw/detail/7ad9669bf08b5f3103da9ae82e3b4def/

法務部調査局の資料については、上記の記事によれば、2万点15万頁にもおよぶらしい。

また、法務部調査局の中国共産党資料については、三品英憲さんの次の記事も大変に勉強になったし、読みながら気になるキーワードを入れて楽しんでいる。

三品英憲「台湾・法務部調査局資料室文献目録」

https://toyo-bunko.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=2660&item_no=1&page_id=25&block_id=47

 

あとは最近の状況については、次の文献もあることを知った(中国語)。

https://ccs.ncl.edu.tw/files/current_newsletter/04_資料介紹-黃文德.pdf

 

かつて2005年に、法務部調査局の狭い部屋で歓待されながら、確か紙の目録かカードをめくったのを思い起こす。

 

それにしても、2万点の資料のうち2796冊が中央研究院近代史研究所の檔案館の中でデジタル化したものを見られるとすれば、残りのものも随時、デジタル化しているということか。

2005年 新店あたり

今度、台湾にいったら法務部調査局ではなく、こちらを推薦されるということで、目録を検索しながらデジタル化の進展を楽しみにしたい。良い時代になったものである。