多余的話

大沢武彦のブログです。

【備忘録】中国中央档案館の都市利用部における資料の公開ー毛沢東文稿档案の公開について

 

中央档案馆开放一批毛泽东文稿档案 - 中华人民共和国国家档案局

これはひょっとすると凄いニュースかもしれない。最初、このニュースを見た時にそう思った。

過去に、中国の档案館について、こんな文章を書いた事がある。胡錦濤政権から習近平政権へと移った時期だ。ただ、自分が書いたものながら、胡錦濤政権の延長上に習近平政権を捉えていた事がよく分かる文章だと思う。

 

中国国家档案局・中央档案館の最近の動向

http://www.archives.go.jp/publication/archives/wp-content/uploads/2015/03/acv_52_p42.pdf

 

この文章の最後で、僕は中国における档案の公開について、かなり楽観的な見方を示している。率直に言って、その後の中国の現実によってこの見通しは、「はずれた」と思っていた。

 

ところがこのニュースである。ご存じのとおり、中央档案館は、主に中国共産党やその政府の档案(≒公文書)を所蔵しているが、全く以て一般公開していなかった。

 

それが都市利用部(「城区利用部」北京市西城区阜成门外大街29号)というのができて、毛沢東の档案のみであるが一般公開を行うというのである。

 

しかし、コロナ禍でなかなか、中国に行けないこの状況下で想像を逞しくしてもしょうがないが、原本を公開というわけではなかろうから、おそらくデジタル化したものを公開なのではないか。外国人は果たして利用できるのか、ということも考えてしまうが、今後の動向を注目したくなるニュースである。あと、党結成百年に間に合ったということかもしれない。