多余的話

大沢武彦のブログです。

book

蒋介石日記追記というかメモ

東方書店からのメールより引用。 ★『蒋介石日記掲秘』(上・下) 張秀章編著 北京 団結出版社 192018 2007年1月 6,468円 784p 23cm ISBN9787802142176 http://www.toho-shoten.co.jp/cbook/cbook.jsp?cbc=192018 2006年、蒋介石の日記が彼の遺族から、アメリ…

積読がたまる

東アジア国際政治史作者: 川島真,服部龍二出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2007/06/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (8件) を見る アマゾンポイントが貯まっていたので、2週間ほど前にあまり何も考えずにアマゾ…

日本軍のインテリジェンスと中国(メモ)

小谷賢『日本軍のインテリジェンス』(講談社メチエ、2007年)、読了。本書は、日本軍の情報収集活動とそれがどのように生かされたのかを論じるもの。大まかな論旨としては、次の通りとなる。 まず、陸軍と海軍の情報収集活動についてそれぞれ論ずる。そ…

いただきもの

誠にありがとうございます。勉強させて頂きます。 中国企業史研究の成果と課題―日本・中国(大陸)・香港・台湾・欧米での研究動向作者: 中国企業史研究会出版社/メーカー: 汲古書院発売日: 2007/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る日本・中…

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』(講談社・講談社現代新書、2007)

先週の日曜日に読み終わる。扱っている対象が、いわゆるライトノベルと美少女ゲームではあっても、文芸評論として、とても優れていると思いました。 本書は、この21世紀に「物語」が、新たにどのような構造を持つようになったのかを論じるものです。その論…

やっと

『周恩来秘録』を読んだよ。 同書の性格上、やむ得ないとは言え、指導者の個性に還元しすぎる叙述がやや多いような気がしますが、力作であることは間違いないと思います。訳文も読みやすいですし、研究者でない方にもお勧めです。それにしても、本書を読むと…

菊池一隆「研究余滴 『現代中国研究』の活力ある発展の模索」

『現代中国研究』第20号が自宅に届く。大学院修士時代の指導教官である菊池一隆先生の「研究余滴」を読む。菊池先生が往時を振り返り、投稿論文についての熱い思いを書いている箇所では、まるでかつての大阪教育大学の研究室で直接、自分に語りかけられたか…

『周恩来秘録』に対する反響

ちらほら出始めて来ました。僕も早く読み終えないと。 矢吹晋「書評『周恩来秘録』」『週刊読書人』2007.03.30 http://www25.big.or.jp/~yabuki/2007/gao-wenqian.jpg 「信頼性に富む伝記」と高い評価です。傅高義=エズラ・ヴォーゲルは知らなかった。勉強…

高文謙『周恩来秘録』文藝春秋社、2007年(その2)

今日は燃え尽きてゴロゴロしながら、高文謙『周恩来秘録』を読み始める。ちょうど文化大革命の勃発前まで読む。これはなかなか面白い。 例えば、毛沢東が遵義会議で党の指導的な地位を獲得したという「定説」を退けている点や、毛が王明を抑え党内で主導権を…

トロツキー『レーニン』追記

中に入っていたしおり。ワロタ。 絶対に狙っているとしか思えん。 レーニン (光文社古典新訳文庫)作者: レフ・トロツキー,森田成也出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (20件) を見る

高文謙『周恩来秘録』文芸春秋、2007年

買いました。歴史家のはしくれの悲しい習性で、解説と脚註から目を通しました。著者が、もともと中国共産党党中央文献研究室に勤務していたこともあって(現在はアメリカに亡命し研究活動を続ける)、僕などがどうやっても見られなさそうな党内文献をふんだ…

『近きに在りて』第50号上海史特集、2007年

こちらも、だいぶ前のいただきもの。高綱博文さん、ありがとうございます。 日本上海史研究会編集による特集号。さし当たり、以下、目次より収録「論文」のみを列挙させて頂きます。[特集]「中華人民共和国前後における中国都市社会の変容」 周武「『全国…

山本有造編著『満洲−記憶と歴史』京都大学出版会、2007年

いただきもの。西村成雄さん、上田貴子さん、小都晶子さん、ありがとうございます。まだ目次しか確認しておりませぬが、「満洲」の実態もさることながら、その「記憶」「語られ方」を問題とする論考が多く収録されており、新たな「満洲国」・「中国近代東北…

リチャード・パイプス『共産主義が見た夢』

久しぶりにリアル本屋をぶらぶらする。タイトルに惹かれてリチャード・パイプス『共産主義が見た夢』を購入する。家に帰ってぱらぱらめくると、原文を確認したわけではないので確信は持てないのだが、注釈と文献目録が省かれているような・・。訳者の「解説…

今、農村根拠地、中華ソビエト研究が大ブーム!

タイトルは釣りということでご了解を頂きたい。前述の中国現代史研究会後の飲み会で「革命と郷村」なるシリーズが出版されていることを聞く。早速、検索すると以下の本が出版されていることが分かる。これは面白そう。 以下、メモ(書虫より)。王友明『革命…

2006年2月24日

午前中。ぼおっとしていたら、過ぎてしまった。昼飯を食べて、午後からは、積読の加藤聖文『満鉄全史 「国策会社」の全貌 (講談社選書メチエ)』と高橋伸夫『党と農民―中国農民革命の再検討』を読み終える。夕方はジムへ行く。 『満鉄全史 「国策会社」の全貌…

ここ最近読んだ/読んでいる本

アジア/日本 (思考のフロンティア)作者: 米谷匡史出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/11/29メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (28件) を見るこの本の趣旨とずれているかもしれませんが、数年来もやもやしている、最近、竹内好が「ブ…

成長するティップス先生

テストの採点に追われつつ、1年の講義を何となくちょっと感傷的に振り返る。そのお供として、以前に小田中直樹さんのブロク(id:odanakanaoki:20061005)で取り上げられて気になっていた『成長するティップス先生』を入手して目を通す。確かにこれはとても…

内容を確認して購入しましょう

最近、近くの古本屋で岡崎京子のマンガが複数売りに出されていたのを見て、思わず買ってしまう。 大学学部〜修士課程在籍時に、結構読んだよなぁと思い出にひたってしまう。自分は少女〜女性マンガ系はあまり読まない人間なのですが、岡崎京子は例外的に好き…

『1949年前後の中国』

もう年末ですね。アジア歴史資料センターの方は昨日が仕事納めでした。 さて、久保亨編著『1949年前後の中国』が出版されました。私は、楊奎松「共産党のブルジョアジー政策の変転」の翻訳を担当しました。決して安くはありませんが、意欲的な試みを行っ…

特集/中国社会における秩序と暴力 『歴史評論』2007年1月号

豪華な執筆陣に混じって、ひっそりと私も書いております。手にとってご覧頂けると幸いです。http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/『歴史評論』2007年1月号(第681) 定価770円 特集/中国社会における秩序と暴力 * 特集にあたって 編集委員会 論説 …

大沼保昭『国際法―はじめて学ぶ人のための』

国際法に関しては、全くの専門外ですが、これはとても「役に立つ」本だと思います。全658頁という大著にも関わらず、定価が2400円というのも素晴らしい。国際法―はじめて学ぶ人のための作者: 大沼保昭出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2005/09メディア: 単行…

『春秋』2006年10月号

春秋社のPR紙『春秋』に『マオ』についての文章を書きました。タイトルは「虚妄の歴史を越えて−ユン・チアン、ジョン・ハリデイ『マオ』を読む」です。書店で見かけられたら、手にとってご覧頂けると幸いです。

第二次世界大戦を題材とした傑作漫画を挙げてみる(追記2)

同じくコメント欄より少年時代 (1) (中公文庫―コミック版)作者: 藤子不二雄A出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1995/07/18メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 112回この商品を含むブログ (5件) を見る水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)作者: 水木しげ…

第二次世界大戦を題材とした傑作漫画を挙げてみる(追記1)

コメント欄より。アドルフに告ぐ(1) (手塚治虫漫画全集)作者: 手塚治虫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/06/14メディア: コミック購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (93件) を見る紫電改のタカ (4) (中公文庫―コミック版 (Cち1-4))作者: ち…

第二次世界大戦を題材とした傑作漫画を挙げてみる

講義のネタ帳。今のところ取りあえず2作品を挙げます。いずれも必読の傑作です。石の花(1)侵攻編 (講談社漫画文庫)作者: 坂口尚出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/07/12メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 68回この商品を含むブログ (79件) を見る夕凪の…

今日、購入した本

夢と魅惑の全体主義 (文春新書)作者: 井上章一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/09/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (41件) を見る「建築」を通じて見る全体主義史。挙げている事例がとても面白そう。所有と国家のゆく…

陳永發氏の『マオ』書評

同じく中国近代史学会の部落格(ブログ)より メモ。 【書 評】 陳永發 Jung Chang and Jon Halliday, Mao: The Unknown Story 『中央研究院近代史研究所集刊』第52期、2006年。関連記事 書中觀點 引發網路論戰 http://udn.com/NASApp/NewsLetter/NewsPrevie…

今週の週刊新潮

メモ(2006年9月7日号) 「ワイド 先を読む頭脳」 「【7】「デタラメの羅列」と指摘されたベストセラー『マオ』」 http://book.shinchosha.co.jp/shukanshincho/20060907/nakaduri.html 二日前に立ち読みした記憶によると、矢吹晋さん、中嶋嶺雄さん、譚 ■(…

波多野澄雄・戸部良一編『日中戦争の軍事的展開』

日中戦争の軍事的展開 (日中戦争の国際共同研究)作者: 波多野澄雄,戸部良一出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2006/04/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る今日、我が家に届く。第13章の門間理良「利用された敗者−…